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ヨーロッパ和物便り

写真:藤村由紀
藤村由紀
Vol.23 「イギリスの雛祭」(更新日:2007.03.09)
イギリスで迎える雛祭
3月と言えば、桃の節句ですね。イギリスでもお雛様気分を味わってみました。

イメージ画像1今年は比較的過ごしやすかったものの、長くて暗いヨーロッパの冬が終ったこの時期は、やっぱり気分がうきうきします。この時期、お雛様は、春の華やいだ気分を盛り上げてくれます。

とは言いつつも、日本人の方のお家でも、さすがに大きな段飾りのあるお宅は珍しいでしょう。それでも、小さな大裏雛をマントルピースの上にちょこんと置いてみたり、雛祭モチーフの壁掛を掛けたり、あるいは、千代紙でお雛様を折ったりと、雛祭モードになったお宅を訪問させていただくと、楽しいものです。私も、リビングにミニ雛を飾っておりました。

さて、日本食糧品店に頼らず、何とか雛祭気分の出せる食べ物、飲み物を揃えてみました。

イメージ画像2 雛祭の飲み物と言えばお白酒。さすがにこれは、ちょっと難しいです。それで、あまり似ているとは言えませんが、甘酒を買ってきました。これは、地元の健康食糧品店に「オーガニック アマザケ」なるものが売られております。水または湯で薄めて飲んだり、アブリコットなどのフルーツと混ぜてデザートにするよう瓶に書かれています。書かれた通りに薄めてしまうと、甘酒独特のトロトロ感がなくなってしまうので、少しのお水で温め、生姜汁を入れてみました。なかなか温まります。
ただ、子供の頃に飲んだ甘酒は、お米の粒々が残っていた記憶があるのですが、これは粒を残さずペースト状になっています。

夕飯は、形だけでもと、ちらし寿司にいたしました。お米は、ライスプディング用の米か、リゾット用の米などでも代用できないことはないです。ただ、巻き寿司ならともかく、ちらし寿司には、触感がベチャベチャし過ぎ、御飯に艶も出ないのは、否めません。お米だけはジャポニカ米がいいでしょうかね。
御飯は、お酒の代りにクッキングワインを入れて炊きました。なかなかよい香りがしてまいります。米酢は、地元スーパーで買えますが、ワインビネガーやモルトビネガーを入れても、それはそれで美味しいです。それに、マスカバド・シュガーなどの黒砂糖を混ぜます。

ご飯に混ぜる具は、手軽な所で人参と生椎茸を炊いたもの。人参は有機栽培のものを買ってくると、なかなか甘くて美味しいです。生椎茸も、フランスなどで有機栽培されているものが、スーパーで買えます。小ぶりですが、柔らかくて美味しいです。これに、きんし卵を散らせば、充分楽しめます。もっと張り込もうと思えば、サーモン・ロー(鮭の卵)すなわちイクラも、これまた地元スーパーで簡単に手にはいります。鮭より少し値段の安い鱒の卵も、やや小ぶりですが気分が出るでしょう。

イメージ画像3 食べて飲むだけでは能がないので、外に目をやってみます。こちらには、梅も桃もありません。もう少したてば、桜を始め、プラムにりんご、梨など、様々な花が咲きますが、今少しお預けです。この時期、雛祭を盛り上げてくれるのは、小ぶりでつつましい5弁の花達で、お節句を感じさせてくれます。この花が咲いて、ラッパ水仙が開けば、イギリスに春がやって来たのだな、と感じるのです。

さて、皆さんのお節句はいかがでしたでしょうか。



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