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ヨーロッパ和物便り

写真:藤村由紀
藤村由紀
Vol.25 「続く緑茶ブーム」(更新日:2007.05.11)
今回の和物は、健康志向の高まりとともに人気の緑茶です。

イギリスのアフタヌーンティー写真 イギリスと言えば、紅茶の国。優雅なアフタヌーンティーでは、サンドイッチやスコーンなどのお菓子の乗った三段皿がテーブルのまん中に。銀製のポットから、花柄のファインチャイナのティーカップに紅茶が注がれる。紅茶は、もちろんミルクティー。というイメージは、ほとんどもはや観光客のためだけのものになりつつあります。いえ、相変わらず、気軽に午後のお茶ができる可愛いらしいティールームはあります。むしろ、増えたかもしれません。ただ、そこで、人々が素朴なお味のケーキととも飲んでいるのが、必ずしも紅茶ではないのです。カントリーのとっても典型的なティールームででも、紅茶の売上は減っていて、変わりによく売れてるのは、ハーブティーや緑茶だそうです。

緑茶と言えば、ビタミンや抗癌作用物質など、様々な健康効果が知られていますね。イギリス人の紅茶離れに反比例して、普及してきました。一昔前までは、「日本食糧品店でお茶を買うと、商品の回転が遅く、古くなっているのでおいしくない。」などと言われていましたが、今や、当地の普通のスーパーで、「sencha」とか、「kukicha」と書かれた袋を買ってきても、結構、おいしくいただけるようになりました。しかも、緑茶製品が売場にしめる割合は、アールグレイやダージリンなどの紅茶をしのぐ勢いです。普通のスーパーで、オーガニックのダージリンはみつからないのに、有機栽培の煎茶は買えるという有り様です。

ハーブティーセット写真 それとともに、日本人の感覚では、「えっ?」と言うような商品も増えてきました。例えば、日本でもよく知られているトワイニング社は、ベリー類やハーブとブレンドしたフルーツ緑茶を何種類も出していて、テレビコマーシャルで有名俳優が宣伝をしています。緑茶にオレンジと蓮の花をブレンドしたティーバッグなど、興味はそそられますが、まだ、手を出す勇気がありません。でも、これなどは、ジャスミン茶などと同じ感覚で考えれば、意外に美味しいかもしれませんね。また、夏用に、ピーチと緑茶のアイスティーなどというのも出ています。イギリス人にそんな感覚があったなんて、驚きです。第一、イギリスには、紅茶でもアイスティーなどというのもなかったはずなのに。

ところで、ここでうんちくを一つ。英語でお茶は「ティー」、フランス語では「テ」。明らかに同じ語源ですよね。それに対し、インドや中東、それにロシアでお茶は「チャイ」。これは、お茶の東から西への伝わるルートの違いを示すものだそうです。「ティー」は、マレー語や、中国南部のアモイの方言に由来する言葉。オランダ人がアモイでのお茶の呼び名をイギリス、フランス、スペイン、ドイツにもたらしました。一方、北京語が「チャ」だったそうです。

かなり以前「オックスフォード・ブルース」という映画がありました。ロブ・ロイ演じるアメリカからの留学生が、初めてのオックスフォード大学のカレッジでの食事をするシーンでのことです。寮長格の男子学生が、紅茶のことを「チャー」と言っていました。オックスフォード大学内の特別な言葉なのだとか。ところが、オックスフォード卒のイギリス人男性に聞いてみましたが、「そんな言葉、知らない」そうです。もう、今は、そんな特殊方言がなくなってしまったのか、それとも、元々都市伝説だたのか。御存じの方がいらしたら、教えて下さい。

▼スーパーで気軽に買える日本茶
 http://www.clearspring.co.uk/japanese/teas

▼トワイニング社の緑茶製品
 http://www.twiningsfs.co.uk/branded-support/create-own/green-tea.html
 http://www.twiningsfs.co.uk/branded-support/create-own/iced.html


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