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香野 恵
Vol.19 日生劇場「紫式部ものがたり」(更新日:2006.12.29)
12月5日(火)〜28日(木)にかけて日生劇場にて公演の「紫式部ものがたり」、見に行って来ました!

日生劇場「紫式部ものがたり」

大地真央主演の「紫式部ものがたり」を見に行って来ました。

月曜日の夜の部という、社会人には辛い、客足に影響してそうな回を見に行ったのですが、そこそこお客さんがはいっていてびっくり! ちゃんと楽屋周辺にも出待ち入り待ちのファンの方(大地真央のファンの方だと思います。グリーンカラーで統一していました)もいらしたし。すごいな〜。

さて、ストーリーは大地真央演ずる紫式部が、その学識を買われ、中宮彰子(彰子はなんと松田聖子の娘、神田沙也加が演じております)の女房として宮中へ出仕することから始まります。

手慰みに書いていた「源氏物語」は、彼女の知らないところでベストセラー。しかし、和泉式部(いしのようこ)には文学少女の空想扱いされるし、清少納言(酒井美紀)にはさんざんな物言いをされるし、すっかりへこたれる紫式部(実際、現実の紫式部も日記によると、相当ウエットかつ、ひがみ根性の強い女性だったらしい)。しかし、彰子の父、権勢並ぶものない地位にいる藤原道長(升毅)は彼女を励まし、こう言うのです。「自分をモデルに光源氏を書いてほしい…きらびやかで栄華に満ちた、素晴らしい物語を作ってほしい…」。紫式部は創作に邁進することを決意します。道長と自分を結ぶ過去の因縁とともに…。

キャッチコピーは「痛快王朝ラブコメディー」となっているんですが、コメディーにしては結構重い話でした。紫式部は宮廷の中で、激烈な権力闘争とさまざまな女の悲哀を目の当たりにし、夢物語ではない、本物の生きた人間の物語を書きたいと切望し始めます。結局彼女の話は自然、反権力の様相を呈しだし、道長の意図とはまったく違ったストーリーを紡ぎだすのです。創作の苦悩、男女の愛のすれ違い、権力と自由、と、テーマは多岐にわたり結構複雑でした。正直シリアスな部分の比重が多かったような気がします。

それはともかくとして、大地真央はものすごく奇麗でした(年齢聞いてびっくりです)。ゴージャスというか、華があるというか…。紫式部と光源氏の一人二役だったのですが、さすが元男役トップ、大変な舞台映え。歌も台詞も演技も基礎に裏打ちされて見応えあるし、踊りもさまざまこなし、実力の高さにはさすがとうならされました。とくに踊りは舞楽からジャズダンス?まで多岐にわたり、楽しかったです(2幕目冒頭の化け物と踊るシーンはびっくりしました)。

シリアスとコメディのブレンド具合にちょっと個人的には「?」とも思いましたが(あと長く感じられた)、衣装も豪華で楽しい舞台でした。地方公演の噂も流れているようです。そうなったら、お近くの方はぜひ。


▼日生劇場
http://www.nissaytheatre.or.jp/

▼シアターガイド「紫式部ものがたり」制作発表
http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2006/10/04.html

▼大地真央公式ファンクラブホームページ
http://home.att.ne.jp/wood/MAO/



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