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「二月大歌舞伎・仮名手本忠臣蔵:昼の部」 平成19年2月1日(木)〜25日(日)の歌舞伎座・二月大歌舞伎は、通し狂言「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」、キャスティングも豪華で前から楽しみな舞台でした。非常に有名な演目ではありますが、通しで上演される事なんて、めったにないですからね。 昼の部はまず大序から始まります。冒頭、口上人形が出てきて、本日の配役を申し述べます。昼夜通しなので、これが結構長い。ビッグネームだけではなく、ホントに全員の名前がフルネームで述べられます。終わると幕が開き、鶴ヶ岡社頭兜改めの場、始まり始まり。登場人物が全員打ち揃い、一人一人、人形があたかも命を吹き込まれたように動き出します。 時代は室町。舞台は鎌倉は鶴岡八幡宮。襲名を控えた中村信二郎演ずるは足利直義。その命令で、乱を起こして平定された新田義貞の兜あらために、塩冶判官(尾上菊五郎)の妻、顔世御前(中村魁春)が呼び出されます。 以前から顔世に懸想していた高師直(中村富十郎)。なんのかのとちょっかいをかけ、見かねた桃井若狭之助(中村吉右衛門)が助けに入ると、却って気分を害し散々に侮辱。怒りのあまり刀に手をかける若狭之助。止めに入る塩冶判官。物語の行方を暗示させるシーンです。 三段目は足利館門前進物の場と松の間刃傷の場です。師直は、若狭之助の忠義の家臣に賄賂をもらって、あっさりいびりをやめます(見ていて気持ちいいくらい変わり身が早い……)。 かわりに鬱憤ばらしで塩冶判官をいじめ出す師直。もともと判官の奥さんに懸想しているんだからノリノリのいじめっぷりです。とうとうあまりの侮辱に耐えかねて、判官は師直にうちかかってしまうのです。 というわけで四段目・扇ヶ谷塩冶判官切腹の場。すでに白装束をきて沙汰を待っていた判官。大星由良之助(松本幸四郎)の到着を待っていますが、到着の気配無し。腹に刀を突き立てたとき、ようやっと間に合います。特に多くを語らずとも、通じあう主従。判官は作法通りに腹をかっさばいて頸動脈をはねきり、ゆっくり倒れ臥します。 続いて表門城明渡しの場。評定の末、城を明け渡すことに。激烈な論争の末、なんとか家内をとりまとめ、ついに城を出る由良之助。哀愁ただよう視線を投げ、闇の中を立ち去ります。 そして、最後、浄瑠璃・道行旅路の花聟。中村梅玉演じる早野勘平は、腰元お軽(中村時蔵)との逢瀬にふけり、主家の大事に駆けつけられませんでした。面目を失った勘平は死のうとしますが、必死にとどめるお軽にほだされ、お軽の実家へ向かいます。男女の美しい道行きです。 とまあ、昼はここまで。11時開演だったんですが、終演がなんと15時45分。16時には夜の部の開場ですから、実質、45分で夜に突入です。さすがに全部通しででてるひとばっかりじゃないんですが、いやー大変だー。日程半ばにもまだ達してはいませんから、これから半月以上、まだまだ長丁場です。がんばれみんな。見てる私たちも頑張ってます(笑)。3階席一日ぶっ通しは辛いわ……(笑)。 しかし、ですね。もしどうしても昼夜通しでは見られない、せめてどっちか見ようと思っていらっしゃる方。 おすすめは、夜です(笑)。というわけで次回は夜の部。 ▼歌舞伎美人 松竹・歌舞伎公式ウェブサイト http://www.kabuki-bito.jp/ |
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