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お稽古体験レポート!
茶道裏千家「茶茶くらぶ 銀座教室」前編 ─泡で知るお茶─
かくいう取材担当のわたしも、茶道ってお作法が細かく決まっていて面倒くさいとずっと思っていました。でも、60分間の茶茶くらぶ体験教室は、そんなわたしの思い込みを見事にくつがえしてくれました。 まず、茶道のお作法は、それぞれきちんと意味があって、実はとっても合理的だと開眼。お作法が堅苦しいと勝手に思い込んでいた私がまず最初に驚いたのが、お茶を飲むときのことです。「最後の泡をズルズルと音を立てて飲んでいい」って、皆さんご存知でした? わたしは知りませんでした。 体験教室では最初、主人役の先生にお茶を点(た)てていただきます。そして、一人づつ運ばれてくる薄茶の茶碗を両手で支え、飲みます。 遠慮気味だったわたしは、お抹茶の泡まで飲みきらずに、泡は残して茶碗を下へ置こうとしました。そのとき、解説役の先生から、 「ズズっと音を立てて泡まで飲みきってくださいね」とのお言葉。 「ええ! 音を立てていいのですか?」 「はい。最後まで飲みきることで、主人に対しておいしいお茶を点てていただいたことへの感謝の気持ちを表わすことにもなるのです」
なるほど〜。静かに静かにお点前(てまえ)がすすんでいるので、音を立てると失礼かと思って飲みきらずに途中で茶碗を置こうとしたのですが、むしろ音をたてて最後まで飲みきったほうが相手への礼儀になるとのこと。 茶茶くらぶの体験教室では、お作法のひとつひとつについてその奥にある意味まで解説いただきます。解説により「もてなす精神(こころ)」をひとつひとつの所作が表すのだと知り、ただ面倒くさいと思っていた茶道への印象が、逆にすごく合理的な動きをするものだと印象が変わりました。音を立てることの意味まで教わると、すごく納得。 さらにもうひとつ、お茶の味がとってもクリーミーでおいしいというのも驚きでした。日頃、台所で我流のままお抹茶をいただいてはいるのですが、お教室でいただいた薄茶がとてもおいしかったことも特別にお話させてください! 茶茶くらぶの体験教室では、参加者も主人の席に座り、お点前の点て方を体験することができます。客として座って主人役の先生のお点前をみているときは、主人はただ静かに茶筅(ちゃせん)を動かしているようにしか見えませんでした。だから自分に主人役がまわってきたとき、茶碗の中で茶筅を静かに振ってみました。すると先生から、 「もっと泡立ててください」との指摘が。 「え、もっと激しく振ってもいいのですか?」 「ええ。もっともっと泡立ててください」 「じゃ、こんな感じで……」 「もっと」 「んぐ〜〜(顔がマジ)」 「もっと手首をつかって」 「え、まだですか?」 「はい」 「ええ! こんなに激しく泡立てていいのですか?」 「はい。裏千家では茶碗の面いっぱい泡立てます。流派によって違いはあるようですが。」 やっとOKが出てお点前が終わると、次に客に戻ってお茶をいただきます。 「お茶の味はどうですか?」 「おいしいです! それにしても、あんなに激しく泡立てるのにびっくりしました」 「そうですか。でも泡立つと、味がクリーミーになる働きもしているとおもいます」 「へえ〜、お抹茶に『クリーミー』という言葉は初めて聞きましたけど、たしかにその言葉がぴったりきますね。」 わたしのなかでは、このとき、「裏千家のお茶=たくさん泡立てる=クリーミー」という図式がしっかり出来上がりました。お抹茶にクリーミーな味を求められる方は、裏千家のお教室はおすすめかもしれませんね。 薄茶の泡を飲みほす音でびっくりして、薄茶の泡を激しく立てるのに驚いたわたしですが、同じ茶道でも裏千家と違い泡立てない流派もあるのだとか。でも、茶道の「もてなす精神」に違いはなく、泡立てるか泡立てないかという差はとても些細なものでもあるそうです。 たった60分の短い時間でしたが、実際にお茶菓子もいただき薄茶もいただき、しかも主人役までさせていただいて、茶道は案外肩も凝らないし合理的なお作法も身につけられれるうえに、おいしいお茶までたくさんいただけて、お茶のお稽古とは実はとてもお得で楽しいお稽古なのではと思って帰ってきました。 次回は、そんな「楽しくお得」と感じさせてくれるお稽古に仕立ててくれている茶茶くらぶさんのお話を聞いてきましたので、お伝えしますね。 中編「伝統のお茶教室が現代風になったわけ」 後編「生活のなかに気軽にお茶を取り入れる工夫」
▼茶道裏千家「茶茶くらぶ」 http://www.chachaclub.jp/ |
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