和モノ場
HOME









その他

お稽古体験レポート!

写真:幸田美香
幸田和香
Vol.03 茶道裏千家「茶茶くらぶ 銀座教室」後編(更新日:2006.02.10)
「茶道のお稽古に通う」というと、どんな印象が浮かびますか? 堅苦しい、格式ばった、肩が凝る、実用的でない、といった言葉が浮かぶ方も多いのでは。そんな先入観をくつがえすような体験をしてきました!

茶道裏千家「茶茶くらぶ 銀座教室」後編 ─生活のなかに気軽にお茶を取り入れる工夫─

茶茶くらぶの写真薄茶を点てて(たてて)下さった先生が、女性なら見逃せないポイントをおっしゃっていました。茶道をずっと続けていらっしゃる方は、実際の年齢よりも若くみえ、お肌がきれいな方ばかりだとか。たしかにお抹茶は、茶葉を丸ごと飲むわけですから、ビタミンCやカテキン、食物繊維が豊富に含まれることになります。おいしいうえに、隠れた美容効果があるなんて聞いたら、お稽古のときだけでなく、生活のなかにも取り入れたいと思いませんか。

そこで、まず、茶道のお道具を何も持っていない場合に、どんなアイテムさえあれば自宅のリビングでもお抹茶をおいしくいただけるのかお聞きしてみました。

最初に、茶筅(ちゃせん)を手に入れることができたら、特に他の道具はなくてもお抹茶を楽しめると思います。

茶筅といえば、あの、先が沢山細かく分かれている、お茶碗のなかでお抹茶をシャカシャカする道具ですよね。茶筅は持つところが太かったり細かったり、それから先の分かれる本数が多かったり少なかったり、中国産があったり日本各地の産地のものがあったり、選ぼうとすると迷うのですが、どれがいいのでしょうか?

持ちやすもの、振りやすいものをお好みで選んでください。ただ、お茶のなかに茶筅の先が折れて混じってしまうかもしれないので、売っている段階で、先が折れていないかどうか確かめてください。

先生はご自宅でどんな時にお抹茶を召し上がりますか?

食後や、甘いものを食べるときですね。甘いものは、和菓子のときが多いですけれど、チョコレートや生クリームをつかったお菓子のときにもあうと思います。

ところで、先生はお抹茶のことを「薄茶(うすちゃ)」と説明されているのですが、それは「濃茶(こいちゃ)」があるからですよね。どうして、茶道には「薄茶」と「濃茶」の2つがあるのですか?

濃茶は「一座建立(いちざこんりゅう)」といい、1つのお茶碗で一緒にお抹茶を頂き、ひと時を共に楽しむというこころを現しています。テレビの歳時記ニュースで奈良の西大寺の茶会のシーンをご覧になったことありませんか? 1つの大きなお茶碗をみんなで支えながらまわし飲みします。日本の伝統文化のなかで「一緒に楽しむ」ということを現すのは、茶道だけではないでしょうか。

そうだったんですね。わたしはお抹茶を沢山入れて濃い味になったのが「濃茶」だと思っていたのですが、大間違いで、一期一会で会った一座の皆で時間を共有し楽しむということだったのですね。ちょっとお恥ずかしい。お茶はそれぞれの場面にすべて「もてなすこころ」「出会いを大切にするこころ」があるのだと改めて認識しました。

最後に、茶道をやっててよかったなあと先生が思っておられることを教えてください。

ここまでやったら終わりというのがなく、奥が深くて終わりがなくて、それがとても楽しいです。お茶席では床の間に花を飾りますので華道にも、そして掛け軸が読めるようになりたいと書道にも、謡曲にも、歌舞伎にも、和歌にも繋がっていきます。深いところで日本の文化それぞれが繋がっている脈が見えてくると、自分の五感、六感が広がっていくような感じもします。

お茶の道だけを極めればいいというのではなく、お茶を知れば知るほど繋がっている文化を自然と深く理解してゆくことにもなるのですね。背景が広がるからお茶のこころがよく響いてくる。

茶道への入門が、日本の文化を深く知るきっかけにもなると最初に伺った言葉を、改めて理解しました。

どうもありがとうございました。


前編「泡で知るお茶
中編「伝統のお茶教室が現代風になったわけ

▼茶道裏千家「茶茶くらぶ」
http://www.chachaclub.jp/



Copyright (c) 2005 和モノ場